四国カルストにはパノラマ絶景のキャンプもあり、そこから見える景色は一言では言い表せません。
ただし、カーブの多いせまい山道は避けられず。「行きたいけど道が」と躊躇する方もいるのではないでしょうか?
でも。あの道があるからこそ、着いた瞬間、広がる景色に魅了されるのです。
四国カルストへのアクセスは愛媛・高知どちらからもOK。
私は運転が得意でないものの、山道は慣れています。ですが車は四駆でなく、できればそんな道行きたくない!
そこで、どちらのルートもなんども経験済みの私が、「愛媛(松山)から行くならどのルートが行きやすいのか?」を考えてみました。
結論:なにを取るか?によります。
最後までお読みいただくとその理由がわかります。
「運転に自信がないけど行ってみたい」、そんな方のルート選びの参考になれば幸いです。
四国カルストの地理
四国カルストはざっくり言って広いです。
観光地としてすぐ思い浮かぶのは、おそらくこの二ヶ所。↓
愛媛側なら『姫鶴平キャンプ場』、高知側なら『星ふるヴィレッジTENGU』を目指すはず。
・対向車との行き違い
これらは避けられませんが、愛媛から行きやすいルートを考えてみます。
愛媛から行く場合
愛媛からのルートで思い浮かぶのは、まずこちらではないでしょうか。
私が行く時は姫鶴荘に到着するこのルート。
国道33→国道440→県道36→県道383→姫鶴平(以下号線など省略)
・383は例年12月上旬〜3月中旬あたり冬期通行止め
(↑愛媛県庁HPで確認できます)
36以降は対向車やバイクに絶えず気が抜けない感じ。
ただし、せまい山道を通ってきた後、目の前に広がる姫鶴平の景色を見た瞬間。
「カルストに来たー!」って感じ。あの道を通った方ならわかりますよね!
でも、実は前から気になっていたことがあったんです。
姫鶴荘HP「四国カルストへのアクセス」のなかに、【天狗荘から松山方面へ帰るならこのルート】の文字。
松山方面へ帰るなら?
『星ふるヴィレッジTENGU』の横に道があるのは知っていました。てっきり「四国カルスト内を抜ける一方通行の細い道」と思っていたんです。
つまり、2ルートでアクセス可?
たしかに四国カルストを目指すなら『姫鶴荘』でなく、『星ふるヴィレッジTENGU』をゴールにしても同じこと。
今回、その道を試してみました。
分岐点
いつも通りに大きなループ橋の柳谷大橋を渡ると、
20分くらいでこの標識。いつもは直進ですが、ここが今回の分岐点。
猪伏303へ曲がります。
左が今回(猪伏ルート)の道、右はいつも通っていた道。
すぐ道がせまくなり、行き違いは譲りあう感じ。でも、大きな工事用トラックが通るのでそれくらいの道幅はあります。
山を上がっていくので連続カーブ。この辺りは一車線のみ。
ただし。途中から出てくる片側一車線の道がかなり多く、カーブの見通しがいいので運転しやすいです。
姫鶴平への道しか通ったことがなかったため、これはかなり意外!
ゴール寸前で霧が立ちこめて見えにくいですが、
分岐点から約20分ほどで『星ふるヴィレッジTENGU』のすぐ真横。(これでも昼12時頃)
↓左が切れてますが天気が良いとわかりやすいですね。
納得。通ってみてやっとわかりました。
愛媛(松山)から『姫鶴荘』を目指してきた場合、おそらく『星ふるヴィレッジTENGU』まで足を伸ばします。
松山へ帰るなら『姫鶴荘』へ引き返すより、ここから山を下った方が早く440へ出るため、「松山方面へ帰るなら」と書かれているんですね。
愛媛から行く場合、道路標識が姫鶴平へ案内するので気がつきませんでした。
なるほど、スッキリ!
姫鶴平ルート
先ほどの猪伏ルートを左折せず、直進して約3分。この標識を右折(36)。
反対側から撮った写真ですが、この橋を渡ります。
最初は道が広くて安心しますが、ここで騙されてはいけません。
すぐに道がせまくなります。
カラッとした晴天の午前ですが、林間の木陰とカーブの連続。
チーズケーキを食べるならここを右折(大野ヶ原)。姫鶴平へはこれ以降運転しやすくなります。(36を直進しても大野ヶ原へ行けます)
この標識が出てきたらもうすぐ。
姫鶴荘前へ到着。
※ 姫鶴荘手前の通行制限が延長されているようです。平日行かれる際はご注意ください。
(猪伏への分岐にあり)
結論
もし、私が友達に聞かれたなら答えはこれ。↓
愛媛から行きやすいのは?
猪伏ルートがマシ
行きやすさだけを優先するなら、私は猪伏ルート。「なぜそう感じたか?」は以下になります。
・林間が多く、道がうす暗い
・とにかく運転しづらく疲れる
・対向車に気が抜けない
・林間が少なく、道が明るく見やすい
・片側一車線が多く比較的運転しやすい
・対向車が目視しやすい
・星ふるヴィレッジTENGU へ約20分
全ルートの注意点
・早めにライト点灯
まとめ:ルート選びの考え方
写真でわかるように、くもりでも猪伏ルートは西側が開けており、天気がよければ昼から夕方にかけても太陽があたりやすいと予想。
天気がすぐれない日・午後に行き帰りするなら、猪伏ルートが行きやすいと思います。
ただし、姫鶴平ルートを苦労して抜けた後にいきなり開ける壮大な自然美!
あれはまさしく、『THE・四国カルスト』。到着前から眺望が開けているルートとは一味違う感動です。
最終的には、行きやすさを取るか、感動を取るか 。
人または天候によっては、通行量の多い道を選んだほうが整備も早く安全でしょう。
混み合う観光シーズン到来。
「運転に自信がないけど四国カルストに行ってみたーい!」、そんな方のルート選びの参考になれば幸いです。