災害はいつおきるかわかりません。
突然やってきます。
「最低限なにをどれだけ備えればいいか」は調べればわかります。でも、調べれば調べるほど「どこまで備えれば?」と思うことも。
なので「日常生活になじむ防災」をいくつか実践中。
今回は、節水時の歯磨き について考えてみました。
歯磨きできないと?
歯が磨けない状況で思い浮かぶこと、よく聞くことはこんな感じでしょうか。
・食べかすがたまる
・口臭が気になる
・虫歯や口腔内の疾患
・感染症やほかの病気にかかりやすくなる
・誤嚥性肺炎(口のなかの細菌が肺に入りこんで炎症を起こす)
今すぐ買える口腔ケア
毎日使っているのは写真のもの。
・歯ブラシ
・フロス
・歯間ブラシ
・歯磨きシート
ご家族に高齢者がいる場合、入れ歯用の洗浄剤や個人にあった口腔ケア用品もよぶんに置いておくと安心ですね。
液体歯磨き
ボトルに入っているもの=液体歯磨きではないのです。左『液体歯磨き』、右『洗口液』の二種類ありました。
洗口液は家族のものでアルコールフリー。用途はどちらもあまり変わらない気がしますが、歯磨き粉を液状にしたのが『液体歯磨き』です。
液体歯磨きを3〜4プッシュしたものを20秒ほど口に含み、出したあとブラッシングして終了。気になるなら水ですすいでもOK。
アース製薬 約75%の人は知らない!洗口液と液体歯磨き、区別して使っていますか?
メリット・デメリット
・爽快感がありサッパリ
・液体なので成分がいきわたる
・水がなくてもOK
・持ち運ぶには重い
・アルコール配合は苦手(個人的に)
・研磨剤が入っていないので着色や歯垢が残りやすいかも
私ならこう使う
液体は重く持ち運びは不便。でも自宅避難なら十分使えます。
水が使えるならいつもの歯磨き粉、節水時なら液体歯磨きという選択肢も良さそうですね。(災害コーナーでは長期保存用や個包装もあります)
歯磨きシート
歯磨きシートは『口腔化粧品』と裏に記載されています。
現在は売り切れていることが多いですが、100円ショップや無印商品などでも販売。(無印のシートはアルコールフリー。指型もあり)
100円ショップの歯磨きシート。ミント味のウェットティッシュという感じ?
指に巻きつけて使います。
メリット・デメリット
・歯の表面、汚れたところがふける
・爽快感がありスッキリ
・水がなくても使える
・持ち運びカンタン
・歯の間や奥は手が届きにくい
・歯磨きというより歯をふく感じ
・シートの乾燥が気になる
私ならこう使う
外出先や避難先に持ち運べます。でも、これだけでは物足りないし、先に口をゆすいでフロスも使いたいところ。
節水時、歯磨きしたいならこうするかも↓
①歯磨きシートで先に歯をふく
②歯間ブラシやフロス使用
③コップに少量の水を入れて歯ブラシを濡らし
④歯の間を磨き、コップの水で口をゆすぐ
⑤歯ブラシも少量の水で洗って乾燥させて終了
野外で
「オーラルピース」というスプレータイプの『口腔化粧品』。マウスウォシュとしてそのままスプレーするか、液体歯磨きと同じ使い方もできます。
青色はミント味でかなりマイルドで刺激もなく口がスッキリ。研磨剤やアルコールなども使われておらず、環境や人体にもやさしい安心成分。
このタイプしか使ったことはありませんが、『ジェル状歯磨き』や『ペット用の歯磨き』もあります。
虫除けを代用
天然ハッカ油スプレー。一年を通して山や川での虫対策として使用。
メントールが苦手でなければ、水に少し垂らして体をふくとサッパリします。
写真のものは100%天然なので口に入れてもOK。コップに水を入れて1プッシュしたもので口をすすぐとスッキリ。刺激が苦手な私でも大丈夫!
実際試して思ったこと
いつもの歯磨き粉以外を実際に試した感想。
・通常の歯磨き粉に比べると高い
・発泡剤や研磨剤などに慣れすぎて、歯磨きとしてはもの足りなく感じる
わざわざ買うのではなく、使い慣れた歯磨き粉をかなり少量で使い、しっかりブラッシングして最低限の水ですすぐのが現実的なのかもしれません。
まとめ:状況や家族にあったもの
いつもの歯磨きができるならいいのですが、災害時は水が貴重。また、自宅避難か避難所かを家族で話し合っておくことも大切。
そのうえで状況に応じたものを構え、なかった場合の代用品など、家族にあったものを一度試しておくと安心です。
災害時は栄養が偏りがちで、口のなかの状態もいつもと違うかも。
今回、私は口腔ケアでのアルコールは苦手とわかったのと口内炎ができやすい家族がいます。新たに備えるなら「刺激の少ないタイプ」と決めました。
たとえ、歯ブラシひとつでもしっかりブラッシングすれば、唾液も出るので立派な口腔ケアになりますね。
災害に備える一つの手段として少しでも誰かのお役に立てることを願っています。