高知県の山奥にある秘境、断崖絶壁の場所にある聖神社。
「土佐の投入堂」とよばれています。
そのいわれを調べてみると、鳥取県の『国宝・三徳山三佛寺 投入堂』から来ているよう。
聖神社と同じような断崖絶壁にある、建築物。平安時代に建てられたようですが、「どうやって造られたのか?」は謎のまま。
そのため、「法力で投げ入れられた」とされることから、投入堂とよばれています。
今回は「土佐の投入堂」といわれる聖神社へ行ってみました。
アクセス
電波の入る場所でナビ設定しておくことを強くおすすめします。
登山アプリも設定するのを忘れており、気づけば電波ナシ。くれぐれもご注意下さい。
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写真の1
大樽の滝(県道18号)方面へ
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桐見ダム
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写真の2
聖神社方面へ
『スノーピークかわの駅おち』がある、国道33号を通っていきました。
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桐見ダム以降、わかりにくかった分岐が2ヶ所。集落付近ではわかるのですが、
残り5kmを左折したら、
ここはまっすぐです。
ここは右です。
道中は落石なども多いため、注意は必要。
駐車場
休憩所があり、その手前に5台くらい駐車可。
休憩所にはテーブル&いす、手書きノートも。登山後、手が洗えるのは助かりました。
注意書きもありますので、くれぐれも気をつけて入りましょう。
トイレ
駐車場手前に簡易トイレがあり、
道路際に水をひいてくれています。
行き方
駐車場から聖神社への行き方は2通り。
登山アプリを入れていなかったので、正確な時間は不明。看板にあるように聖渓谷までは約20分かという感じ。
山道に慣れていれば、聖渓谷付近から聖神社まで約5分。慣れてないと10分くらいはかかるでしょう。
通常なら①を往復するか、①から②へ抜けると全コースを満喫できます。
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聖神社
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聖渓谷
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撮影スポット(行っていません)
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対岸の展望場所
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②対岸入口
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対岸の展望場所
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撮影スポット
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聖渓谷
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聖神社
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①参拝コース入口
後日、登山アプリで活動記録を探したところ、②入口から聖神社まで約1時間。
ふだん運動することがないなら、もう少し時間に余裕を持っておくといいですね。
注意事項
結論からいうと、参拝というより登山。切れ落ちたような道も出てきます。
運動不足ならキツいです。
・軍手
・帽子
・水筒
かなり文字が薄くなっていますが、マムシ注意の看板あり。
ヘビ(マムシではない)、スズメバチ&クマバチもいましたが、その場から静かに立ち去れば大丈夫でした。
スズメバチと戦いたくない私。山に行くときは、念のためにスズメバチサラバ(100ml)を持参。
聖神社
今回私が通ったのは①ですが、②対岸の展望場所まで行ったあと、聖神社へ向かいました。
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聖渓谷
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対岸の展望場所
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聖渓谷
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聖神社
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参拝コース入口
入ってすぐに大きな石。
沢もあり、森林感たっぷりです。苔が鮮やか!
手作りの橋を渡り、
木の鳥居をくぐります。
こちらは危険なようなので、右へ。
渓谷にある吊り橋が見えてくると、
分岐。右が聖神社、左が近くで渓谷が見られるトンネル&吊り橋。
先に聖神社へ行けばよかったものの、ついトンネルをくぐり抜けてしまいました。
トンネル
マンガンを採掘したトンネルで、
当時の様子や谷の上流にも跡があるとのこと。
奥は真っ暗ですが、
自動でライト点灯。ヘッドライトで照らすと少し水があるよう。
出口はすぐ。怖さはありません。
吊り橋
トンネルを抜けると太いワイヤーで吊られた橋。
3名以上で渡らないこと。
橋は斜め&揺れます。余裕があるなら、橋からみえる渓谷をお楽しみください。
聖渓谷
吊り橋を抜けると渓谷。陽がさせば、もっと鮮やかなはず。
石を渡り、
ハシゴを渡り、
なかなか山深く、あたりには大きな岩。
展望場所
新緑を横目に先へ進みますが、
この先の道、険しいです。ロープも張ってくれていますが、できるだけ山側を歩きましょう。
撮影スポット。
道が不明瞭&かなりの斜面。道とは思わず、素通りしてしまったのでした。
木の橋を渡り、
後ろを振り返りつつも、かなり対岸にいる気がして、
木の隙間から来た方向を見ると、聖神社。
近くに看板もあります。
展望場所の看板があったか不明。道の横、斜面下にある場所から眺める感じ。「いかにも展望台」という場所ではありません。
「投入堂」といわれるだけあって、
大きな崖の間にある穴に造られています。
分岐へ
渓谷へ戻ります。展望場所から渓谷の間は倒木もあり、
木々の間を抜けたり、
太いロープを張ってくださっています。
吊り橋まで戻ったあと、
ヘッドライトで坑道の壁を照らしながら歩けば、
聖神社への分岐。
鎖場
ここから先も冒険は続きます。
鎖があるような、
こんな道や、
あんな道。
木のハシゴを渡っていると、
やがて、聖神社に到着。
聖神社
断崖絶壁の秘境、こんな場所にあるのが聖神社。
石垣のたもとには、土佐弁で「みなさんよく来てくれましたね」と書かれています。
かなり険しい岩崖の下に賽銭箱。
参拝して帰ります。
おみくじや絵馬もあり、
扉のそばに置いてくれてある木の棒で、
外の景色を眺められます。
新緑だけでなく紅葉の時期もここはきっときれいでしょう。
聖神社はたしかに断崖絶壁にある神社でした。
「投入堂」のいわれはこちらにあります。機会があれば、ぜひご自分の目でご覧になってくださいね。
まとめ:断崖絶壁にある神社
「土佐の投入堂」といわれる通り、聖神社はたしかに断崖絶壁&秘境の場所にありました。
「こんな場所になぜ建てられたのか?」と思うような岩崖の間。
参道とはいうものの、想像以上に険しい道なのはまちがいありません。
気になる方はしっかりした靴を履いて、一度行ってみるといいでしょう!
今回は「土佐の投入堂」といわれる聖神社のご紹介でした。