日本二百名山のひとつ、三嶺。(標高1,894m)
三嶺は徳島県と高知県にまたがっており、
・高知県では「さんれい」
の愛称で呼ばれています。
長年の念願だった三嶺へ行ってみたところ、なんと下山は惨敗。
美しい稜線に目を奪われつつも、高所が苦手な私にとっては気が抜けない登山となりました。
ですが、山頂に着いた瞬間、疲労感が達成感に変わります!
今回は、四国一美しいといわれる山・三嶺のご紹介です。
アクセス
三嶺へ「どこから登るか?」により、いくつか登山口があります。

出典元:かかしの里にある看板(名頃下バス停)
今回はかかしの里近くにある、名頃駐車場(GoogleMapでは三嶺登山口)を目指しました。
バスで行く場合
便数が少ないため、行き帰りの連結時間の確認必須。阿波池田駅(または大歩危駅)からバスで行く場合、便数は1日4本ほど。(以下、25/5月時点)
(約2時間・1,790円)
(約25分・230円)
名頃駐車場
時間が遅いので(8:40頃)30台ほどは停まっていました。縦走される方も多いのでしょう。
トイレ完備。駐車場にはベンチ&テーブルもあり、身支度しやすいですよ。
電波状態の表示もあります。
登山開始
9時前、スタート。登山道入口、木の階段から入ります。
登山道から駐車場が見えており、
鮮やかな新緑の中、鳥のさえずりが響いていました。
しばらくして鉄塔。ここまで噂通りの急登。
しっかりした踏みあとから、登山者が多いことがうかがえますね。
カーブミラーが出てきたら、
林道と合流。
ここから三嶺まで3,350m。
林道合流後
林道合流後、直進。すぐ右側にある階段を上がります。ここから1,200m台はゆっくり高度が上がる感じで歩きやすい印象。
三嶺の登山道は、1,700mくらいまで展望が開けません。ずっと同じような林間の景色が続きます。
昼間なら大丈夫ですが、たまにハイキング程度の私の場合。登山アプリやピンクテープがないと薄暗い時間以降、心細くなりそう。
ロープやピンクテープは過信しないようにしていますが、今回は目印となり助かりました。
登山道の景色が変わらない分、遠くの山並みが見えるとうれしくなり、
芽ぶきはじめた新緑と、隙間から覗く青空に清々しさを感じます。
ダケモミの丘
青いネットが出てきたら、ダケモミの丘への新道。
ネットの間を歩いていけば、
やがて、ダケモミの丘。
せっかく上ってきたのに、しばらく下り。この付近で1,500m台だったような?
下りを抜ければ、だんだんと標高が上がりはじめ、
展望も開けてきます。
要所には標識もあり、整備が行き届いていました。
ここで標高1,600m。山頂との標高差、約300m。
ガレ場
右手に大きな石が見えるあたりは、1,700m台だったはず。
笹に覆われ、登山道の様子がだんだん変わってきて、
遠くまで続く縦走路に、つい目を奪われてしまいます。
「水場60m」とあるものの、
ここはガレ場。さすがに見にいく気力が出ません。
しかも、急勾配。強風&ザックが重いとちょっと緊張しそう。
気を取り直すために後ろを振り返れば、剣に次郎。
行った人にだけわかる、この斜度。前を歩く登山者さんの位置で想像してみてくださいね。
行きが急ってことは、帰りも急。
時間はまだ12時にもなっていませんが、この辺りで下山する方とすれ違うことが多くなり。とにかく人をよけてゆっくり前進。
笹原と空の色がきれいすぎてワクワクするものの、
道は細いので気は抜けません。
足元はそんな状態でもこっちの稜線や、
あっちの稜線になんども目が奪われて、先へ進めません。
細い登山道を慎重に歩き、
崖下の木道を抜け、
真っ青な空と笹原の斜面を進めば、
やっと山頂とヒュッテへの分岐。
山頂への分岐
まずは左、300m先にある山頂を目指します。
これを楽しみにしていたので、来てよかった!
振り返れば、三嶺定番の景色。
山頂までもう少しのはずが、山の300mってなんで遠いんだ?
この景色、なんども振り返ってしまいたくなるんです。
念願の三嶺、到着。登山開始からここまで、なんと所要時間約3時間半!
山頂
疲労を上回る、達成感。まずは腹ごしらえ。
お腹を満たしてから、山頂の景色をゆっくり堪能。
山頂にはだれもいなくなり、何年越しかに来れたことに大満足!
天狗塚方面。初夏になると、濃い緑の稜線になるのでしょうね!
カヤハゲ方面。縦走される方が大きなザックを背負って、急斜面を下りていきました。
剣山方面。この瞬間も縦走路を歩いている登山者さんがいるんだろうな。
ヒュッテ
ヒュッテを見てから下山開始。
笹原がいかにも四国の山という雰囲気。ガレ場で声をかけてくれた方が、「今日は空気が澄んで空がきれい」と言っていた通りでした。
トイレ。昔のボットン式が左右に2つ。
ヒュッテ。近年改修されており、きれいです。
中は思ったより広め。この日も泊まりの方がいました。
2階も宿泊可能。
見るだけでも山を楽しめる地図もありました。
下山
スタートが遅かったため、下山を急ぎます。
また来れることを期待して。
行き同様、石を落としたり足を取られないよう注意します。
帰りのガレ場ですれ違ったのは1人。おかげで、自分のペースで下りられました。
だんだんと木に阻まれるようになってきた、山の稜線。
行きも帰りも、看板のたびに行動食と水分補給。水筒の湯以外、飲んだ量は1リットルほど。夏場はもっと必要でしょう。
同じような景色を歩き続けたせいか、人工物が見えるとホッとします。
林道と合流地点から駐車場まで、通常は30分。(私はここから1時間かかっています)
林間をひたすら歩き続ければ、
小さかった鉄塔がだんだん大きくなってきて、
登山口へ到着です。
下山直後から足が痛く、なんと3時間かけて下山。
日入時刻も確認済み&ヘッドライト持参とはいえ、さらなる課題を見つけようでただいま一念発起中。
春は汗冷えや喉の乾きも少ないため、登山を始めるにはいい時期!
これから山の緑が濃くなるシーズン。きっとすばらしい稜線が見られるでしょう。
まとめ:惨敗でも達成感
念願の三嶺は、惨敗!私の目標は無事下山。コースタイムは問題ではありません。
登山道を歩いていると、こんな道が出てきます。
・まわり道だけど段差少なく進める道
三嶺の山頂に着いた瞬間、疲労感が達成感に変わります!
今回は、四国一美しいといわれる山・三嶺のご紹介でした。