『四国カルスト』と聞いて、まず思い浮かぶのはここではないでしょうか?
・天狗高原
・大野ヶ原
でも、もうひとつあるのを忘れていました。
『四国カルスト』としては北に位置する、『大川嶺』。5月のツツジは見逃したものの、数年ぶりに行ってみました。
ここには、爽快で長いドライブルート&放牧された牛の姿はありません。
でも、ここならではの四国カルストの楽しみ方が見つかるでしょう。
「四国カルストへ行ってみたーい!」、そんな方の参考になれば幸いです。
アクセス
『大川嶺』へは本来なら2ルートでアクセス可。

どちらも県道328号を通りますが、現時点(25/6月時点)で通行できるのは1ルートのみ。
国道440号経由
ごうかく駅やトトロ像がある、国道440号経由。

現在、落石のため通行止め。

バス停があるので、

そばにある道が『大川嶺』への入口。(ここから約1時間)

国道33号経由
国道33号経由から行く場合。『御三戸嶽』前にある、

大川嶺牧場の看板&カフェの旗を追っていくとわかりやすいです。

このルートは片道1車線もあったり、

細い道も出てきますが、

スキー場があったためか、待避所も出てきます。

マニアックでわかりにくいですが、個人的には「以下を足して2で割った」ような道。
・UFOラインへの寒風山トンネル横から寒風山登山口までのルート
休日でも通行車両はかなり少ないものの、1車線のカーブ付近は要注意。
道路に草がかぶっていない時期なら見通しがよく、もっと運転しやすいでしょう。
行く前の注意点
私は下調べをほぼしないため、今回困ったことが1点。
山頂付近にトイレなし
建物がいくつか点在していますが、「トイレではない」のでご注意ください。
これからあじさいが咲く辺りが、美川スキー場&駐車場の名残。

パッと見た感じ、トイレが見当たらず。私が見つけられなかっただけでしょうか?

道路沿いにカフェが一軒出てきますが、営業日は週末がメインとのこと。

トイレは『道の駅みかわ』で済ませておくことを激しくおすすめします。
こんなこともたまにあるため、防災を兼ねて車に携帯トイレを載せています。↓
山頂
展望が開けるのは「ほぼ山頂近く」になってから。

晴天だとスッキリとした石鎚山系の眺望が広がり、

『美川峰』の看板から先へ進むと、

牛の姿はありませんが、牧場とわかる眺望。わかりやすくするためにこの地点を「最初の分岐」としますね。

『大川嶺』へは右を進んでいき、

やがて、大川嶺分岐点の看板が出てきます。

本来ならば、この地点は国道440号経由との合流点でもあるのですが、

このときは、通行止めの看板がたっていました。

大川嶺山頂へ
道路が凸凹なのは一瞬で、笹取山登山口まで舗装路が続いています。

大川嶺分岐点のすぐ近くに登山口があり、

左側の建物付近に車を停めることができます。

登山道にはしっかりとした踏みあとがついており、

山頂まで10分ほど。

笠取山経由で下山
展望は360°見渡すことができ、

せっかく来たので、笹取山へ行ってみることに。

一面に広がる笹原がいかにも四国らしくって、

遠くにはさきほどと同じ、石鎚山系。

藪はないものの、アザミがあるので長いパンツが無難かも?

細い登山道を進んでいけば、

やがて笹取山が近くなり、

登山口付近の駐車場は広いです。(トイレなし)

一見遠く感じる山頂ですが、

駐車場から歩いて10分もかかりません。

実は登山靴に履き替え忘れ、水筒も車。下界は30℃超の6月で、ゼリーで水分補給を済ませたあと、

ジリジリとした暑さに耐えられず、日傘を出してすぐ下山。

『大川嶺』は、5月頃にツツジがきれいに咲くそうです!来年の楽しみを見つけました。

舗装路へは建物の横から合流し、

見えにくいですが、遠くには姫鶴平の風車が見えているんです。

こんな感じの道を歩き、

のんびり歩いても約25分で、

登山口近くの分岐点に到着します。

自然以外、なにもない場所。だからこそ「静かな四国カルスト」を楽しめるでしょう。
まとめ:静かな四国カルスト

もうひとつの四国カルストともいえる、『大川嶺』。
爽快な長いドライブルートがあるわけでもなく、放牧された牛の姿も見られません。
ですが、石鎚山系や姫鶴平の風車が望め、山に響きわたる虫の声と空高く舞う鳥の姿が印象的!
ほかとは違う、ここならではの四国カルストの楽しみ方がありました。
「四国カルストへ行ってみたーい!」、そんな方の参考になれば幸いです。


