日本でも有数の水質を誇る、仁淀川。西日本で1番高い山・石鎚山のふもとに源流があるようです。
その源流が流れ出るのが新緑や紅葉でも有名な渓谷美、面河渓谷。渓谷を流れる川は愛媛県では面河川、高知県へと流れ出ると仁淀川とよばれています。
その仁淀川には「洪水などにも耐えうる沈下橋」がかかっていることがあり、仁淀川本流にあるのは6本。
今回は、源流に近い沈下橋から順に歩いてみました。「仁淀川にかかる沈下橋をみてみたい方」の参考になれば幸いです。
大森橋

アクセス
愛媛県と高知県を結ぶ、国道33号線にある赤い橋を渡ります。

そこから、約5分で『茶業試験場』の看板。この橋を渡ってすぐ、細めの橋をさらに渡り、

カーブミラー方向へと下りていけば、到着。

橋のたもとが少しだけ広くなっていますが、駐車場という感じでもないかも?

風景
橋の左側は丸いものの、

この上流に『大渡ダム』があるからか、

橋の右側は頑丈に補強されています。

橋の表側はごく普通の道路みたいですが、

橋の裏側にも金属が組みこまれていました。

久喜沈下橋

アクセス

どうやって行くんだ?
とずっと思っていたのですが、

ありがたいことに、近くの会社の方が「分岐点に看板」を立ててくれていました!

参考:分岐にある看板

ここをくぐり抜ける?
と思いながら、下へ。

橋についての看板はありますが、

参考:久喜橋手前にある看板
専用の駐車場はなさそうで、橋の手前の広い場所に少しの間だけ停車。

風景
ここは国の登録有形文化財に指定されており、

先ほどの看板をみるとわかりますが、
・高知県で現存する1番古い沈下橋
・長さ13m
短くても、非常に風情がある沈下橋。

水面に映える、アーチ形。上流にありがちな「ゴツゴツした大きめの岩」に囲まれた独特の風景です。

橋に生えている苔が非常に鮮やかで、

バイクなら抜けられそうな道が反対側へと続いていました。

中仁淀橋

アクセス
国道33号から越知町内へ。場所としては『越知中学校前』にあります。
橋の南側に公衆トイレ&その道路際に駐車スペースがあり、少しの間だけ車を停めさせてもらいました。

風景
しっかりとしたコンクリートでできた橋脚で、

そこそこ高さはあります。

沈下橋にしては珍しく歩道があるため、怖くありません。

生活道として使われているのがよくわかるくらい、車の往来が多め。

橋からは『スノーピークかわの駅おち』や『横倉山』がよくみえ、

晴天ならば、黄色いミキサー車&青空の対比がきっときれいでしょう!

浅尾沈下橋

アクセス
途中に看板もあるため、迷うことはまずないです。
集落に入ると、左側にバスの転回場所。少しせまくなりますが、そこを下っていけば車を停めるスペースがあります。

この周辺でトイレへ行くなら、トンネルを抜けたところにある公衆トイレが近いです。
(写真の赤い部分)

参考:日ノ瀬キャンプ場前の看板
風景
車を停めて歩いていくと、

仁淀川の透明感と、

のんびりとした自然の景色。

橋脚にはところどころ隙間があいていて、

部分的に形が違います。

対岸から振りかえれば、あの景色!

霧が出た日には「映画を思い出させるような景色」が見られることもあります。

片岡沈下橋

アクセス
東西どちらから通ってもメインの道から1本北側に入り、

南に下りていく看板が出ているので、

メインの道路下を通り抜けると簡易トイレと、

橋のそばに車を停められるスペースがあります。

風景
欄干のないいわゆる沈下橋ですが、

くもりの日でも水鏡のような水面に、仁淀川の雄大さを感じます。

橋脚を支える1番下の部分は丸や四角になっていて、

体感としては、浅尾沈下橋くらいの高さかもしれません。

名越屋沈下橋

アクセス
国道沿いなので、迷わず来られます。
『によど屋さん』に車を停めさせていただくときは、一声掛けておくとよさそうですね。

風景
看板にあるように、

この橋も生活道のため、車が通ります。

そういえば「待避所がある沈下橋」って、ここしか見たことがないような?

川に接する橋脚は電柱が3本並んだ感じで、ほかとはまた違う感じ。

深い緑をたたえる仁淀川と山々が連なる風景が広がり、

晴れた日はもちろんですが、

霧にかすむ日もその存在感は変わりません。

おすすめは?
「ここが1番」というのではなく、「旅の目的によっておすすめがある」という感じかも?

観光する時間が少ない!でも、沈下橋をみたい

名越屋沈下橋、一択
・アクセスがいい
・やっぱり見映えがする
・スリルも味わえるから
映画「竜とそばかすの姫」好きなら。
振り返ったときにみえる集落&橋がすばらしい、

浅尾沈下橋
数年前、たまたま行ったのが映画のワンシーンのような日。
自然の怖さを感じさせる、ゾクっとするような濁流が流れていました。
でも、モヤに包まれた風景が非常に印象に残っています。
四国を周回しつつ、キャンプ場を利用することもあるでしょう。
『宮の前公園キャンプ場』や『スノーピーク』など周辺で泊まるなら、

中仁淀橋
『星ヶ窪キャンプ場』や439を通って四国カルストへ行く方、『中津渓谷』周辺へ行くなら、

久喜沈下橋、大森橋
どの沈下橋もそれぞれのよさがありますが、私が個人的に好きなのは、

片岡沈下橋
この橋のよさは「沈下橋らしい佇まい」だけでなく、ストーリー。

参考:片岡沈下橋対岸にある看板より
浅尾沈下橋にも同様の看板がありますので、ぜひご自分の目でごらんになってくださいね。
ここに限らず、どの橋もきっとそうでしょう。
「造られた背景」を知ると、後世まで残してほしいと思わずにはいられません。
まとめ:沈下橋を体感

仁淀川本流にかかる沈下橋、6本を歩いてみました。6本一気にみるなら、「1日くらいかかる」と思った方がいいです。
どの沈下橋にもいえることですが、遠くからでも集落や風景に溶けこみ、絵になります!
私は運転がうまくないため、車では渡れません。
怖くなかったらですが、実際に車や歩いて渡ってみるといいかも?きっとリアルで、より心に残る旅になりますよ。
「仁淀川にかかる沈下橋をみてみたい方」の参考になれば幸いです。
