「ぎやまん陶」に会うまで、私は器にまったく興味がありませんでした。
たまたま入った小さなお店に置かれていた、コーヒーカップ&ソーサー。
ガラスのような輝きを放ち、漆のようなしっとりとした見た目。そんな器を見たのは初めてでした。
帰ってからも「買えばよかった」とずっと気になったまま。
その後、たまたま家族が実店舗周辺(岐阜県)に行った際、いくつか購入してくれたのでした。
落として割れたものもありますが、10年以上経った今も愛用中。
日本の伝統美というか、唯一無二のような器。これに入れるだけでいつもの料理の格が上がります!
今回は「ぎやまん陶(カネコ小兵製陶所)」のご紹介です。
ぎやまん陶
「ぎやまん」は日本各地で作られており、耳にしたことがある方も多いでしょう。
現在私が住んでいる四国にも、『道後ぎやまんガラスミュージアム』があります。
こちらは、繊細なカットが施された「切子」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
わが家が使っているのは『美濃焼』で知られる岐阜県土岐市。
『カネコ小兵製陶所』さんのものになります。
ガラスのような透明感で、
いつもの料理も、ちょっと特別。漆の溜め塗りのような奥行きと、ガラスのように繊細な透明感。
江戸時代にガラス製品を意味する言葉、「ぎやまん」から名づけました。引用元:株式会社カネコ小兵製陶所 公式サイトより
カネコ小兵製陶所
10年ほど使っていながら、どこで作られたのか知りませんでした。
裏に「小兵」とあるのは知っており、
調べてみたところ、『カネコ小兵製陶所』さんのものだとわかったのです。
小兵のものづくり
カネコ小兵は美濃焼の生産地・土岐市下石町で、大正10年(1921年)に創業されました。
それから100年。
美濃焼の伝統には敬意を払いながらも業界の常識に縛られず、常に時代に求められるものを汲み取り、さらなる深化を続けています。うつわの向こうの笑顔を思い浮かべながら、日本はもとより世界に響きあう製品づくりに取り組んでいます。
引用元:株式会社カネコ小兵製陶所 公式サイトより
『カネコ小兵製陶所』さんの直営店として、月イチギャラリー「窯や小兵」も。
私自身は実店舗に行ったことがないため、いつか行ってみたいです!
「窯や小兵」とは毎月第一土曜日のみ、カネコ小兵製陶所が直接営業するお店です。
工場の隣にある築75年以上の古民家を改築したギャラリーで
100周年を迎えるカネコ小兵の歴史を感じつつ
うつわを手にとって選んでいただくことができます。また、小兵が製造しているしている人気シリーズの
全色、全サイズを実際に見られる唯一のお店でもあります。商品を開発した会長夫婦、小兵のこれからを担う4代目社長、普段小兵のうつわを作っているスタッフたちが直接接客させていただきます。
引用元:株式会社カネコ小兵製陶所 公式サイトより
一目惚れ
一目惚れといってもいいかもしれません。
私が忘れられなかったのは、まさにこれ。この色のコーヒーカップとソーサーのセット。
見た瞬間、目を奪われるような輝き。
ノスタルジックな飴色の色あい。光を放つガラスのよう!
このような器を見たことがなかったため、帰ってからもずっと気になったのでしょう。
残念ながらソーサーは割ってしまい、今はカップのみ。
ソーサーは機会があれば買うとして、このカップだけでも十分な存在感を放っています。
愛用品
たくさんは持っていませんが、使っているものをご紹介しますね。
色は上から順に、
・茄子紺ブルー
・利休グリーン
公式サイトを見たところ、墨ブラックも販売中。「なぜこの色を買わなかったのだろう?」と思うくらい、圧倒的な存在感!
わが家が「ぎやまん陶」を買ったのはたしか2013年〜2014年ころ。
「当時は墨ブラックはなく、2018年に第4の色としてリリースされた」とのことでした。
コーヒーカップ&ソーサー
わが家が使っているのは、コーヒーカップ&ソーサーのセット。
飲みものだけでなく、今の時期は冷たいアイスなどを入れることも。
4.5寸(直径14.5cm)のソーサーは普段はお皿。おかずだけでなく、ケーキなどなんでもOK!
和風洋風を問わず、意外と使えるお皿ですよ。
4寸皿
4寸皿(直径12.2cm)は、この「茄子紺ブルー」のみ2枚持っています。
たしか「ほかの色が売り切れていたのでこの色を買った」と家族が話していたような?
「ぎやまん陶」はどのサイズ・どの色でも料理が映えますが、このサイズは非常に使いやすく&万能。
最初に一枚だけ皿を選ぶなら、これをおすすめしたいくらいですね!
個人的には「立ち上がりのある器」が好きなため、次に買い足すならこちらかも?
10年は使っているので4寸皿も割れたものもありますが、見た目に反して意外と丈夫!
電子レンジで使えるうえ食洗機OKなので、惜しみなく使えます。
一見繊細そうに見える、「ぎやまん陶」。
この色に限らず、ガラスのような輝きというか漆のようなしっとりとした佇まい。
写真で見ても、その存在感&つや感がおわかりいただけるのではないでしょうか?
ハレの日になる器
私はたくさんの食器を持っていません。引っ越し&収納場所がなかったのもその理由。
・収納場所を取る
そもそも面倒くさがりの私には「ハレの日専用の器」は不向き。
そんな器はなくても、これに入れるだけでいつもの料理が華やぎます。
普段の手抜き料理だけでなく、
ケーキや大福でも合ううえ、
料理が苦手な私が作った黒豆でも、料亭で作ったかのよう!
「気に入った器は普段使いしない」という方もいらっしゃるでしょう。実は私もそうでした。
少ないからこそ、気に入ったものを惜しみなく使い倒す
今はそのほうが「ものが活きる」と思っており、「お金を使った甲斐もある」というもの。
10年経った今も「ぎやまん陶」はこの輝き!
こんな素敵な器を日常使いしない理由は、もはや私にはありません。
私は100円で買える器、一般的な量販店で買える器もガンガン使います。
器すべてをこれにするのではなく、「カジュアルな中にポツンと入れる」のが今の気分!
自分用だけでなく、どんな方が手に取ってもきっと喜ばれる器ですよ。
まとめ:ガラスのような輝き
ガラスのような輝きを持ち、漆のようなしっとりとした見た目の「ぎやまん陶」。
日本の伝統美というか、唯一無二。
「ハレの日専用」がなくても料理が苦手な私でも、この器に盛りつければ毎日がハレの日のよう。
これに入れるだけでいつもの料理の格が上がります!
今回は「ぎやまん陶(カネコ小兵製陶所)」のご紹介でした。